八尾市本買取(全国対応)BooksChannel本屋物語

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今日の思考…2014年09月11日 木曜日…ランソプラゾールと夏目漱石

私にとって日本文学はまずは夏目漱石です。作家という職業は実に多くの人の見えていない世界を垣間見、また多くの人の見ようとしない世界を見ようとし、多くの人が考えていないコトを考え、多くの人が考えたくないコトを考える職業だと思います。でありますから、自分を追い込むコトになり、多くの作家が胃痛(胃潰瘍他)に悩まされたと聞きます。夏目漱石/泉鏡花/芥川龍之介,etc...夏目漱石は1916年(大正5年)12月9日49歳という年齢で胃潰瘍で亡くなりました。何も作家という職業だけではなく、仕事で自分を追い込む方には胃潰瘍・十二指腸潰瘍の方が多いのではなかろか?と思うのですが、私も気楽な本屋稼業にもかかわらず、20代後半-30代全般を十二指腸潰瘍で相当悩まされ、現在でも気を抜くと、「イタタタタ」と百発百中胃・十二指腸にダメージがきます。最もPEAKの時は、焼きごてで直接十二指腸に「潰瘍」と焼印を押された感じで、額からは汗が噴き出、背中にまで重い痛みが走ります。…余りの激痛に一度救急車で運ばれたコトもあります。で、病院に行くと、決まってお医者様は「仕事を休みなさい。」と云います。…毎回のお医者様の助言より、これは仕事から来るストレスであると確信しておりました。そのさなか、1997年、ガスター10が出た時の嬉しさはイマでも覚えているのですが…何よりも嬉しかったのはそれ以降「ランソプラゾール」つまりタケプロンとの出会いです。痛みが嘘のように完治したからです。何度ピンチの時に、タケプロンのお世話になったコトか???私のような凡人はともかく、タケプロンが100年先に発売されていたら…???夏目漱石は死ぬコトはなかったコトでしょう。漱石は調子の良い時に1-2本、年に1本のペ-スで書き上げていましたので、人生を80年と仮定すれば…ひょっとすると???私達の知らないあと、31本-50本の漱石作品を世の中に発表できたかもしれない???それは日本文学にとっては、本当にスゴイコトであり、大変惜しいコトである。と今日机の中の「タケプロン」の錠剤を見ながら思いにふけた2014年9月11日(木曜日)です。


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