八尾市本買取(全国対応)BooksChannel本屋物語

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今日の思考…2014年10月06日(月曜日)…「如何に読書すべきか」三木清

で、朝、目が覚めたらゴミが取れていました。…ホッ。で、今日は本屋ですから、読書について…いやいや…仕方についてであります。何のコトはない、興味のあるジャンル・タイトル・作者の本を探してpageを開いて、面白ければ良しという実に単純な行為で勿論OK。で「終わり」でもあるのですが、「食」も同じで、オナカ減った、何食べたい、美味しい、オナカイッパイ。でOKで…終わり。では、「何だか?」「チト?」「寂しいような?」。でより美味しく食べる「食べ方」であったり、食材選びであったり、料理の仕方であったり、裏技で同じもの食べても「なんだか違う」であったりするんだと思うのですが、何事も深~い、深~い奥行きというものがありまして、「読書」についても色々存在するんですね。で…よりよく美味しい読書をしようと思う時に、敬愛する松岡正剛氏の読書法であったり、佐藤勝氏の読書法っていうのは21世紀の現在の日本では、大変参考になったりするんですが、本っていうのは5000年の歴史がありまして、その手の本は古今東西ごまんとございます。例えば、ショーペンハウエル『読書について』なんて読書の害毒について書かれていながら、それを本で読むという実に面白い1冊であります。日本でも、これまた私の愛する芥川龍之介の「愛読書の印象」を初め、倉田百三「学生と読書」、戸坂潤「読書法」、織田作之助「僕の読書法」、西田幾多郎先生様は「読書」で、柳田國男 は「書物を愛する道」etc....でありましてね、書いているとキリがございません。で、この今日のBLOGでは収まりません。で、とりあえず店頭にお客様から「読書について書かれた本で何か薦めてくれない?」とお声をかけられたつもりで????お答えお薦めするならば…『三木清全集』全19巻(岩波書店1966~1968) の中の第13・14巻に収録されております「読書論/13/P302」「読書論/14/P442」17巻に収録されております「如何に読書すべきか/253P」「私の読書法/284P」などはヨロシカロウと思ったりするワケであります。三木清と云えば、ハイデガーの流れで、ニーチェやキュルケゴールに影響を受けた京都大学西田幾多郎田辺元に流れる京都学派を代表する哲学者でありますが、48歳は若すぎる。惜しい...実に惜しい。(で…松岡正剛先生の1550夜『人生論ノート』三木清|松岡正剛の千夜千冊はcheckして下さいませ)で…「如何に読書すべきか」より抜粋させて頂きます。
「読書は他の娯楽のように相手を要しないのである。ひとはひとりで読書の楽しみを味うことができる。いな、東西古今のあらゆるすぐれた人に接することができ るというのは読書における大きな悦びでなければならぬ。読書の時間を作るために、無駄に忙しくなっている生活を整理することができたならば、人生はそれだ け豊富になるであろう。読書は心に落着きを与える。そのことだけから考えても、落着きを失っている現代の生活にとって読書の有する意義は大きいであろう。」
でね、以下は青空文庫であります。

三木清 如何に読書すべきか

でね、これだけでは何だか…で良かったら
本屋の私が云うのも何ですが、…「読書」っていうのは夏のどこまでも高い青空のように、本当に素晴らしい。と思っています。