八尾市本買取(全国対応)BooksChannel本屋物語

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今日の思考…2014年9月21日(日曜日)…サテリコン(映画づくりというのは不気味でグロテスクな仕事だ)

まだまだ蚊が多くて、仕事をしていて…モニターの前をsuuuu...と抜けるように飛ばれると、「うっ」となって再び足下の電気蚊取のスイッチをonにして屈む瞬間に…若干のストレスを感じたりしている今日この頃です。
で…今日は久しぶりに…amazonの自分の音楽を中心とした商品レビューを久しぶりに再check。
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(2006年位にUPしていたものなのですが…最近は全くUPしておりません。)
ってイウコトは8年位前で、前進か?後退か?流石に感性は変わっておりますので、その時と気分は全く同じか?と問われれば怪しいなぁ…等と思っていた2014年9月21日(日曜日)です。(フェリーニは死ぬまで変わらないんだろうなぁ…)

サテリコン [DVD]

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 で…抜粋
映画づくりというのは不気味でグロテスクな仕事だ,

サテリコン[SATYRICON]は1969年の作品ですから、1920年01月20日生まれのフェデリコ・フェリーニが49歳の作品であり大作なんですね。原案・脚本も勿論のこと、フェデリコ・フェリーニ(+ベルナルディーノ・ザッポーニ)が担当していて、油の乗った49歳の巨匠の頭の中はきっと豪華絢爛なカオスそのものだったんでしょうね。カニバリズム有り、同性愛有り、色情狂有り、ソドミー有り(※注…男色や獣姦など、自然に反した性愛。旧約聖書に記された、悪徳の都市ソドムにちなむ称。)、酒池肉林有り、何でもござれの退廃的imageがエンコルピオが出会う数々の数奇な運命として約130分間にFilmに凝縮されており、見応えは充分有りなのですが、取り上げているのが『人間の退廃』そのものなので、単なる巨匠の大作としてご覧になられた方の中には、美味しい料理を食べに行ったら巨大な魚の顔とニラメッコするハメになった感覚で拒否反応をされる方もいらっしゃると思います。しかし、大技ながらも繊細な血管も映画の中には流れておりまして、なかなかドウシテ私などはサイケな気分でこの1本をお薦めしたい気分になったり致します。『財産相続を願うものは、我が屍肉を食え』の遺言はまるで、人間の悲しさや滑稽さを笑い飛ばす絶妙なpasswordのように見え、フェデリコ・フェリーニが云った「映画づくりというのは不気味でグロテスクな仕事だ」という意味が沢山この映画には含まれているんじゃなかろか?とも思った次第です。29インチ以上の大きな画面、2台のスピーカー以上+大音量でご覧になる事も併せてお薦めする次第です。