例えば、南洲翁遺訓は大変立派な本であり、全て持っていかれる程の力がある大好きな1冊です。根幹は武士道にあります。私は本屋という商人ですので、哲学が違います。武士と商人は「別の生き物」では???と思う程、武士道と商人道には隔たりがあります。商人の哲学を西郷翁にお話すればきっと返答は「お前は世の中のためにならない、死せ」と云われるコトでしょう。…突き詰めると「矛盾」が出て当然です。二宮翁夜話はそういう意味では大変有り難い本なのですが、日本思想関連の本を読んでいくと、多くに前者の現象を体験するコトになります。で…どうするか?と云えば…理想を組み立て歩み寄りとなります。…大体が立場・立場によって物の価値観は違って当たり前で、理想と現実を含めての合致はナカナカどうして難しいものです。…で、「歩み寄り」という言葉は、実に救いの言葉でもあるのですが、「妥協」にならぬように、しなやかに自分の価値観を磨かなければいけないと思っている今日この頃です。
西郷隆盛「南洲翁遺訓」―ビキナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)
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