良い視点ですね。…そうかもしれませんね?、で、Shareさせて頂きます。レコーディング機材の進化は結局、一人でできちゃうもので、Bandの存在価値が曖昧になってしまい、音楽に打ち込めば打ち込むほど盲目になってしまい、エゴのバランスが取れなくなってしまう。…本当はそうじゃないんですけれどね。Bandというのもある意味、夫婦関係に似ていて、…お互いを尊重し、ココロにThank You,Thank Youの気持ちが根底にないといけないと思います。…
それだけトラックに余裕があれば、全員がその場に揃わなくても、バラバラに録っておいてあとでミックスすれば良いし、なんならほかのメンバーがいなくても1人で全楽器を演奏すればアルバムができてしまいます。特にポールは『サージェント・ペパーズ〜』を録音したのと同型のMTR、スチューダーJ37を自宅に導入し、宅録でソロアルバムを仕上げたりしていたので、その思いは強かったことでしょう。メンバー間の不和で解散したのはもちろんそうなんでしょうが、トラック数が増えなければ現実的に一緒にやる以外選択肢はなかったので、もう少し長く続いたのではと思ってしまいます。MTRの進化とともに先端の音楽を作ってきた彼らの、解散の引き金の一つにトラック数の増加があると思うと、なんだか皮肉な話ですね。

英国レコーディング・スタジオのすべて 黄金期ブリティッシュ・ロックサウンド創造の現場
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