本日のお薦め #ブックマ-ク ( #しおり ) 政治・経済 篇 |2020年06月13日号 | #中野剛志 「ポスト新自由主義」の到来を暗示するコロナ集団免疫戦略の失敗 #bookmark
以下印象に残りましたもので、…
要するに、疫学上の新自由主義は、どの国でも支持されなかったのだ。
疫学における新自由主義である「集団免疫」戦略が拒否されたということは、新自由主義というイデオロギーが「賞味期限」を迎えたことを意味するのかもしれない。
実際、すでに各国とも、コロナ禍に直面するや、国境管理を厳格化し、経済活動を強力に規制し、直接給付金など巨額の財政支出を行い、企業に資本を注入し、弱者を保護し、医療物資に規制をかけている。
新自由主義から大きく逸脱して、政府が経済に介入し、国民を保護するものばかりである。しかし、これらの反新自由主義的な政策を、国民はむしろ求めている。
もちろん非常時だからという面はあるだろう。しかし、国民が、コロナ収束後も、政府による経済管理と国民の保護を望んだとしたら、「ポスト・コロナ」の世界におけるパラダイムは、「ポスト新自由主義」になるだろう。
実際、大統領選を控えた米国ではすでに「ポスト新自由主義」への転換の兆しがある。