【宮台真司氏の壮絶な人生が明かされる衝撃の最終講義】
小室先生の弟子 宮台さんをcheck... まぁ…人生いろいろあります。
宮台真司氏の最終講義は、その波乱万丈の人生と社会学者としての深い洞察に溢れた内容でした。以下に、講義の要点をまとめます。
- 高度経済成長と消費社会の到来 宮台氏は昭和34年生まれで、東京オリンピックや大阪万博を団地の小学生時代に経験。薪で風呂を沸かし、石炭ストーブの危険な学校生活を送った。70年代には石油ショック後のジャンボ宝くじに象徴されるような高度消費社会が到来。
- 80年代のおしゃれマウンティングと援助交際 80年代はおしゃれマウンティングの時代で、ベイエリアなどの言葉が生まれ、消費によって相手を選ぶ関係性が生まれた。また、カルト宗教や援助交際など、今までになかった現象が起こるように。
- 社会学者としての道のり 吉田民人先生に数理社会学者を装うよう勧められ、東大助手、東京外大講師を経て現職に。しかし実際はその色物ぶりを発揮し、様々な社会現象の背景を独自の視点で分析。
- 終わりなき日常へ 80年代の様々な経験から、人々が「つまらない」と感じる背景を分析。それは、家族生活から学校、恋愛に至るまでの全てがつまらないという感覚であり、そこからの逃避としてカルト宗教や援助交際に走ったことを明らかに。
- 権力の錬金術 権力とは相手を服従させることであり、近代組織の合理性の源泉であるとともに、日本の生産性の低さの原因でもあると指摘。命令する側の主体性や責任がキャンセルされる「権力の脱人称化のメカニズム」などを論じた。
- 制服少女たちの選択 援助交際の当事者へのインタビューを通じ、彼女たちが良家の子女であり、「つまらなさ」からの逃避としてそうした行為に走ったことを明らかに。同時期の自己の性愛関与化現象とも並行していた。
- 力の喪失と再生 昔の日本人は法生活の中でも祭りを通じて力を再生させていたが、現代はその回路が失われつつある。その結果、引きこもりや不登校などの形で力を失った人々が生まれている。宮台氏は思想塾、荒野塾、界隈塾の3つの塾を通じ、新たな回路の構築を目指している。
講義全体を通じて、宮台氏の社会学者としての真摯な姿勢と、現代社会の病理を鋭く指摘する洞察力が印象的でした。最後に、大学の「つまらなさ」を嘆きつつ、絆のグラデーションを認識することの重要性を訴えて講義を締めくくりました。
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