本屋などを営まさせて頂いていると、田中角栄の人気は大したものだと思うコトがしばしばあります。#小室直樹 先生の定義された「完成された社会主義」であった、多くの国民が中流意識を持つコトができた昭和のあの元気な時代に戻りたいという願いが、田中角栄再評価につながっているのではないか?と推察しています。
令和元年の今日、
日本の子供の7人に1人が貧困。
日本全体の56.5%くらいが生活が苦しいという状況。
日本の一人暮らしの女性の3人に1人が貧困。
日本人の20代が貯蓄ゼロ率が60%超え。
日本人の30代、40代、50代でも貯蓄ゼロ率が40%超え。
という状況なのですから、無理はありません。
上記のデータを知る方も知らない方も、「このままでいいワケがない」と、潜在的な危機感が形を変えて、田中角栄再評価につながっているとも解釈しています。何の不思議もありません。
[以下は最新刊: 2019年04月19日に発売された田中角栄の「戦争と平和」 単行本]
演説がウマイ、官僚をも巧みに動かす指導力、前代未聞で、史上最多である33本もの議員立法を成立させた実行力、天才的な記憶力に人間的魅力、…何よりも日本人における浪花節的な「情」を感じるコトが出来る政治家。…
「情」を感じる政治家は良いですね。…国民の痛みが解り、国民のために本気で泣ける政治家を選択したいものです。
で、去年以下の記事が出た時、式にナカナカ地元には帰られない、田中真紀子さんの長男雄一郎さんが出席したので、私もこれは…ひょっとして???と…思いました。
www.nikkansports.com
が、今日の記事でもろ、「田中角栄の後を継ぐ気がない「3人の孫」 真紀子で途絶える天才政治家の血脈」というタイトルの記事を拝見致しました。
中でも以下の文書が印象的でした。
「角栄先生の若い頃に生き写しの雄一郎さんは、慶応大学在学中に公認会計士試験に合格した英才。雄一郎さんが立候補すれば、離反した元越山会の仲間も戻ってくるはずですが、肝心の本人が地元にほとんど顔を見せないのです」 目下、雄一郎氏は自らが立ち上げた公認会計士事務所で多くの顧客を抱えているため、後援者たちの期待に応える様子はない。
で、見事に上の記事の期待を裏切る記事で、最後は「凋落した田中王国を、令和の世で再建するのは容易なことではなさそうだ。」で、文は締めくくられ記事は終わっていますが…雄一郎さんが心変わりをされるコトはあるのでしょうかね?お爺さんと比べられるのは、避けては通れないので、立候補されないお気持ちも解ります。又イデオロギーが全く別な価値観をお持ちならば、懸命な選択だとも思います。…政治に参加しなければ比べられるコトはありません。21世紀の田中角栄待望論をそのまま雄一郎さんに重ねるのは無理があるのも承知していますが、何処か…やっぱり…少し…期待してしまいます。週刊新潮の記者さんもきっとそう思っているのではなかろか?と思う文末だとも思います。
![人を動かす天才 田中角栄の人間力 (小学館文庫プレジデントセレクト) 人を動かす天才 田中角栄の人間力 (小学館文庫プレジデントセレクト)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/513ci3X-jeL._SL160_.jpg)
人を動かす天才 田中角栄の人間力 (小学館文庫プレジデントセレクト)
- 作者: 後藤謙次
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/07/06
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
スポンサードリンク