本日のお薦め #ブックマ-ク ( #しおり ) #COVID19 篇 |2020年09月07日号 | 現実を直視できない日本と新型コロナのゆくえ【 #中野剛志 × #佐藤健志 × #適菜収 :最終回】「専門家会議」の功績を貶めた学者・#洞窟の比喩 #藤井聡 #bookmark #新型コロナウィルス
以下の文書が印象に残りました。… 今回のシリ-ズでは拝読前は、適菜さんが3人の中で強い気持ちで挑まれているように予想していましたが、読後、中野さんが最も沸点が高いように感じました。これほど中野さんが、剛速球の強い言葉で藤井教授を叩くという時代が来るとは思いませんでした。
されど、… 一見、近くから見れば、怒りを含めた激しい言葉のようにも見えますが、遠くからみれば、国民のための日本の論壇が緊張感を持ってより良くなるためにはこうならなければいけないのかも?しれません?… 忖度が見え隠れする緩い論壇では力を持つコトはないのですから…
中野剛志:新型コロナに関する話を聞いて、溜飲が下がったり、ホッとする思いを感じたりしたら信用しない、それだけでいいんですよ。都合の良すぎる話は疑ってかかる、健全な常識だと思いますが。
中野剛志:彼らがこれまで批判していたものに、彼ら自身がなってしまったのです。
国民の不満につけ込み、うまい話をぶら下げ、数字を操作し、特定の敵を設定して執拗に攻撃し、メディアを多用して煽動し、自分の主張だけを一方的に押し通すが、論理的一貫性などおかまいなし。これは全体主義の典型的な手法で、かつて藤井氏は、橋下徹・元大阪市長が「大阪都構想」でそれをやっていると批判した。ところが、今回は、自分が「半自粛」でそれをやっている。越えてはならぬ一線をあっさり越えましたね、彼は。
中野剛志:結局、「常識」の問題ということになりますね。「常識」さえあれば、全体主義的な手法はそうそう通用しない。その「常識」というものを、知識人はともかく、国民の多くは、まだ保持していると思います。しかし、コロナ禍が長引いて国民の鬱屈がたまるにつれ、その「常識」も弱ってくる。デマゴーグたちは、その機をうかがっているのです。
この鼎談の第1回で、「新型コロナで死ぬのは高齢者だけだから、気にせずに、経済を回した方がいい」と言っていた某氏の話をしました。そういう某氏のような発想について、神戸大の岩田健太郎先生が、「相模原事件と真正面から向き合える人がいったいどれだけ」いるんだとtwitterで指摘しています。
相模原障碍者殺傷事件の加害者は、重度障碍者は生きる意味がないだの、抹殺するのが日本のためだのといった危険思想をもっていた。それと同種の危険思想を、某氏は持っているのです。しかし、某氏は、SNS上では、その危険思想を科学めかした理屈で隠しつつ、専門家会議や西浦先生を攻撃していました。そして、一定の支持を得ていたようです。
おそらく、コロナ禍が長引き、「常識」が弱ってくると、某氏のような危険思想は、その正体を隠したまま、支持者をもっと増やしていくでしょう。ここにこそ、コロナ禍の本当の恐ろしさがある。
我々は、「常識」を保守するために、隠された危険思想を暴き、批判し続けていかなければなりませんね。