2月21日は｢漱石の日｣…夏目漱石とわたし
仕事が詰まれば…鳴り止まぬドラムのように噯気が出て、小さな悪魔が5.6匹長く赤い尖った爪で胃の中を容赦なく掻きむしる。「イタタタ」の痛みと、それに伴う倦怠感と虚無感たるや、動くものの影とてない荒涼たる砂の海に一人取り残されたような気分になる。…で、病院に行けば先生にその度、「ストレスが原因」「仕事のやり過ぎ、仕事を休め」と注意を受ける。過去、漱石も通った湯川胃腸病院を始め色々な病院にお世話になるも、結果、最終的には、タケプロンの世話になる。食後、朝一錠。で、2．3日飲むと…ある程度回復する。で、私は20代前半から、このようなサイクルを数ヶ月ごとに繰り返す。…で、その度、私は戯れ言で思うコトがある。漱石も同じ思いをしたに違いない。きっと辛かっただろうに。敬愛しまくりの人だが、潰瘍を通して一方的に他人とは思えない。…もしこの世の中にタイムマシーンがあれば、明治43年8月の修善寺にJUMPして漱石に逢いに行き、「私はこの薬がなければ今頃この世にはいなかった。…お願いですから、これを飲んで下さい。」と言葉を添えて「タケプロン」を沢山持参し、差し出しただろう。…さすれば、後、少なくても10作は私達の知らない漱石作品を読むコトができたかもしれぬ???これは日本文学にとって革命である。
しかし、残念ながら、21世紀になっても「タイムマシーン」は存在せぬ。
アトムは空を飛んでいないし、ビッグブラザーTMA・2モノリスも発見できていない。
…残念で仕方がない。
